翻訳を、読む場所に残す

Poplingo はブラウザ翻訳拡張機能です。作った理由はとても単純で、私自身が普段から英語の技術ドキュメント、論文、海外ニュースをよく読むからです。読んでいて少し引っかかったとき、その場でさっと意味を確認して、すぐ続きを読みたかったのです。

理想の翻訳体験は、訳文がいま読んでいる場所にそのまま現れること。ウィンドウを切り替えず、思考も途切れない。読み終えたらそのまま先へ進める。そんな自然さです。

Poplingo は、その方向に向かって作っています。何かを置き換えることが目的ではなく、外国語を読むことを少しでも快適にしたいだけです。

いくつかの設計判断

プロダクトを作る過程では多くの選択があります。外からは見えにくくても、最終的な使い心地を左右するものです。ここでは特に時間をかけて考えた判断を記しておきます。

ストリーミング出力について

なぜ全部訳し終えるまで待たないのか

翻訳を待つ数秒でも、注意はすぐに散ってしまいます。そこで訳文がタイピングのように少しずつ現れるストリーミング表示を選びました。実装は面倒でも、ただ待つ体験から「出てきた分から先に読む」体験へ変わります。

構造保持について

なぜレイアウト保持にそこまでこだわるのか

記事の見出し、箇条書き、太字といったレイアウトそのものが理解を助けています。翻訳後にそれが失われると、文字は読めても疲れやすくなります。だから Poplingo はページを作り直すのではなく、訳文を元のページに生やす方向を選びました。難しいですが、その価値があると考えています。

ブランドカラーについて

なぜ Emerald Green を選んだのか

ブランドカラーはかなり試しました。青は効率ツール感が強く、オレンジは少し騒がしい。最後に残った Emerald Green は、静かで清潔感があり、主張しすぎないのに生命感がある色でした。翻訳ツールにも、それくらいの存在感がちょうどいいと思っています。

作者について

私はインディー開発者で、仕事でも学習でも英語の情報を大量に読みます。技術ドキュメント、OSS コミュニティの議論、プロダクト記事、論文まで、ほぼ毎日触れています。

Poplingo はもともと自分のために作り始めました。使ううちに良さを感じたので、整理して公開し、同じ悩みを持つ人にも役立てばと思ったのです。

機能数の多さより、一つひとつが気持ちよく使えることを重視しています。プロダクトはまだ進化の途中ですが、判断の出発点が自分の実感であることは変わりません。

このプロダクトで大切にしていること

  • 翻訳は、読んでいる場所にそのまま出るべき
  • 入れてすぐ使える。でも調整したい人には調整余地を残す
  • 機能を増やしすぎず、どれも気持ちよく使えるようにする
  • 足りない部分は隠さず、率直に伝える

興味があれば、Poplingo で何ができるかを見てみてください。